【完全ガイド】ゴルフリーグ「TGL」とは? 配信・日程・順位表・ルールまとめ

引用:「tglgolf.com」

本記事では、タイガー・ウッズとローリー・マキロイが発案・設立した次世代ゴルフリーグ「TGL(TMRW Golf League)」の概要、リーグ日程、放送・配信予定、賞金、コース情報などを紹介する。

目次

TGL(TMRW Golf League)とは?

TGL概要

2025年1月8日からスタートした新たなゴルフリーグ「TGL(TMRW Golf League)」は、ゴルフ界のレジェンドであるタイガー・ウッズとローリー・マキロイが発案した次世代ゴルフリーグ。
※「TMRW」=タイガー・ウッズとローリー・マキロイらが設立した「TMRW Sports」という会社名に由来(≒Tomorrow’s Golf League)

「リアルのゴルフ」「最新バーチャル技術」を融合させたエンターテイメント性の高い新たなゴルフを採用していることが「TGL」の特徴である。
「ツアーの少ない曜日のゴールデンタイム(現地時間)開催」「試合時間が2時間程度と短い」「音楽や映像演出、熱狂的な声援などのエンターテイメント性」など従来の常識を壊す新たなゴルフに挑戦している。

また、近年では他のスポーツでも採用されている「試合中のマイク着用」も取り入れられており、チーム内のやり取りやショットでのリアクションなどを聞くことができる。

試合形式・ルール

「TGL」は6チームが勝ち点を競い合う総当たりのリーグ戦方式となっている。(各チーム5試合)
各試合では4名中3名が出場し、3人1組がオルタネート方式でプレーする「トリプルス」と1on1のマッチプレーで対決する「シングルス」が行われる。
最初の9ホールは「トリプルス」を行い、残りの6ホールは「シングルス」に移行する。
1試合15ホールを戦い合計ポイントが多いチームの勝利となり、同点の場合には延長戦のニアピン対決で勝敗を決める。(引き分けはない)
※ 各ホール勝利で1ポイント、負けや同点の場合は0ポイント。

レギュラーシーズンとポストシーズンに分かれており、レギュラーシーズンの勝ち点上位4チームがポストシーズンへ進出することができる。
※ チームの勝利で勝ち点2、負けの場合は勝ち点0、延長戦での負けは勝ち点1となる。

ポストシーズンは「セミファイナル」と「チャンピオンシップシリーズ」で構成され、「チャンピオンシップシリーズ」の勝利チームがTGLチャンピオンとなる。
「セミファイナル」はシングルエリミネーション方式、「チャンピオンシップシリーズ」はベストオブスリー方式で対決する。
※ シングルエリミネーション:敗者復活なしのトーナメント方式
※ ベストオブスリー:2勝先取したチームの勝ち

特別ルール:The Hammer(ザ・ハンマー)

「TGL」には「The Hammer(ザ・ハンマー)」と呼ばれる特別なルールが採用されている。
これは各ホールで獲得できるポイントの上限を増やすことができるルールで、1ホールで形勢逆転を狙えるようになるため従来のゴルフにはない戦略性やゲーム性を生み出すものである。

試合開始時、各チームが「The Hammer(ザ・ハンマー)」の行使権利を3つ所有した状態でスタートし、任意のタイミングで使用することができる。(選手がアドレスに入った後はショットをするまで禁止)
1ホール1回のみ「The Hammer(ザ・ハンマー)」を行使することが可能で、両チームが行使した場合、1ホールの最大ポイントは3ポイントとなる。

「The Hammer(ザ・ハンマー)」を使用した場合、相手チームは「受け入れる」か「拒否」を選択することができ、受け入れた場合にはそのホールで獲得できるポイントが1ポイント増加する。
拒否の場合は、そのホールのポイントが使用したチームに加算され、次のホールへと移行する。
またティーショットを打つ前に使用された場合、相手チームは受け入れなければならない。

※ 2025年2月14日に「The Hammer(ザ・ハンマー)」の大幅なルール改定があったため修正。

特別ルール:ショットクロック

「TGL」では各ショットに40秒の時間制限(ショットクロック)が設けられている。
時間を超過してしまった場合、1打罰となる。

特別ルール:タイムアウト

各チームは「トリプルス」と「シングルス」でそれぞれ2回のタイムアウトを取ることができる。
タイムアウトは、プレーをしているチームが任意のタイミングでコールすることができる。
1回のショット中に連続してタイムアウトを要求することはできない。また、権利を消化した状態でタイムアウトを要求した場合、そのチームは1打罰となる。タイムアウトがコールされた後にショットをした場合、そのショットはカウントされず、打ち直しをする。
負傷によるタイムアウトの場合は、チームの公式タイムアウト数にカウントされない。

参加チームと所属選手

「TGL」にはPGAツアーのスター選手24名が参加しており、4人編成のチームとなり計6チームで競い合う。
リーグの発案者であるタイガー・ウッズとローリー・マキロイをはじめ、ジャスティン・トーマスや松山英樹など豪華な選手が集結している。
※ 2023年のマスターズ覇者であるジョン・ラームはLIVゴルフへの移籍を決め、TGL参戦を取りやめてしまった。

各チームと所属選手は以下の通り。

ロゴチーム名所属選手
ボストン・コモンゴルフのロゴボストン・コモンゴルフ | Boston Common Golf
公式チームページ
ローリー・マキロイ(北アイルランド)
松山 英樹(日本)
キーガン・ブラッドリー(アメリカ)
アダム・スコット(オーストラリア)
ジュピターリンクスGCのロゴジュピターリンクスGC | Jupiter Links Golf Club
公式チームページ
タイガー・ウッズ(アメリカ)
マックス・ホマ(アメリカ)
トム・キム(韓国)
ケビン・キズナー(アメリカ)
アトランタ・ドライブGCのロゴアトランタ・ドライブGC | Atlanta Drive GC
公式チームページ
ジャスティン・トーマス(アメリカ)
パトリック・カントレー(アメリカ)
ビリー・ホーシェル(アメリカ)
ルーカス・グローバー(アメリカ)
ロサンゼルスGCのロゴロサンゼルスGC | Los Angeles Golf Club
公式チームページ
コリン・モリカワ(アメリカ)
サヒス・ティーガラ(アメリカ)
ジャスティン・ローズ(イングランド)
トミー・フリートウッド(イングランド)
ニューヨークGCのロゴニューヨークGC | New York Golf Club
公式チームページ
マシュー・フィッツパトリック(イングランド)
リッキー・ファウラー(アメリカ)
ザンダー・シャウフェレ(アメリカ)
キャメロン・ヤング(アメリカ)
ザ・ベイGCのロゴザ・ベイGC | The Bay Golf Club
公式チームページ
ルドビグ・オーベリ(スウェーデン)
ウィンダム・クラーク(アメリカ)
ミンウ・リー(オーストラリア)
シェーン・ローリー(アイルランド)
ロゴ引用:「https://tglgolf.com/teams

試合会場とコース

リアルとバーチャルを融合させる「TGL」の試合会場となるのは、フロリダにあるパームビーチ州立大学のキャンパス内に建設された「TGL」専用施設のSoFiセンター。最大1,500人を収容可能な世界初のバーチャルゴルフ施設である。

サッカーコート1面分程度のフィールドには、スクリーンへショットを行う「スクリーンゾーン」とアプローチやパッティングを行う「グリーンゾーン」の2エリアが存在している。

引用:「https://tglgolf.com/sofi-center

「スクリーンゾーン」

「スクリーンゾーン」では64×53フィートの超大型スクリーンが設置されており、本物の芝やフェアウェイバンカー、ラフのエリアからショットを行うことができる。

  • ポイント❶:標準的なシミュレーターの約24倍サイズある巨大スクリーン(19.5m×16.1mサイズ)
  • ポイント❷:「Full Swing」製のゴルフシミュレーター(18台のレーダーと8台の光学カメラで正確に計測)
  • ポイント❸:バミューダ芝「タホマ31」(フェアウェイ:1.27cm、ラフ:7.62cmに設定)
  • ポイント❹:アゴの高さが変化するフェアウェイバンカー

「グリーンゾーン」


「グリーンゾーン」には3つのバンカーや地形を変形させるギミックなどが用意されており、さまざまなシチュエーションを演出できるようになっている。
50y以内のアプローチやパッティングは「グリーンゾーン」で実際にプレーする。50y以内にボールが止まると、正確に場所を特定して「グリーンゾーン」にレーザーを当てられるため、バーチャルでボールが止まった位置からプレーをすることができる。

  • ポイント❶:バーチャルのホールに合わせて傾斜やグリーンのアンジュレーションが変化
  • ポイント❷:シチュエーションに合わせて約41y幅の「グリーンゾーン」が360度回転
  • ポイント❸:オーガスタナショナルGCと同じ白い砂を使用した3つのバンカー

コース

コースは世界トップクラスのゴルフコース設計会社が「TGL」オリジナルの30ホールを制作。バーチャル技術を活かして、砂漠やマグマが存在するホールなど現実ではありえないセッティングのコースを実現している。
各試合では、30ホールの中から15ホールがランダムに選択されてコースとなる。

賞金

「TGL」初年度となる2024シーズンの賞金額は総額2100万ドル(約33億円)で、優勝賞金900万ドル(約14億円)と言われている。
1チーム4人編成となっているため、単純計算で1人あたり225万ドル(約3億5千万円)となる。
※1ドル=156円計算

TGLの試合日程・スケジュール

「TGL」は、1月8日(水)から3月5日(水)で行われるレギュラーシーズンと3月18日(火)から3月27(木)にかけて開催予定のポストシーズンに分かれている。
レギュラーシーズン上位4チームがポストシーズン進出となり、ポストシーズンは最大5試合が予定されている。
(ファイナルシリーズでは先に2勝したチームが優勝となり、2試合で決着がつかない場合に3試合目が実施される。)
※ 松山英樹はボストン・コモンゴルフ所属(各試合には4名中3名が出場するため、毎試合出場するとは限らない)

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レギュラーシーズン
開催日時(日本時間)会場対戦カード
1/8(水) 10:45SoFiセンターニューヨークGC vs ザ・ベイGC
1/15(水) 8:45SoFiセンターロサンゼルスGC vs ジュピターリンクスGC
1/22(水) 8:45SoFiセンターニューヨークGC vs アトランタ・ドライブGC
1/28(火) 8:15SoFiセンタージュピターリンクスGC vs ボストン・コモンゴルフ
2/5(水) 10:45SoFiセンターボストン・コモンゴルフ vs ロサンゼルスGC
2/18(火) 2:45SoFiセンターアトランタ・ドライブGC vs ロサンゼルスGC
2/18(火) 5:45SoFiセンターアトランタ・ドライブGC vs ザ・ベイGC
2/18(火) 8:45SoFiセンターザ・ベイGC vs ボストン・コモンゴルフ
2/19(水) 8:45SoFiセンタージュピターリンクスGC vs ニューヨークGC
2/25(火) 6:45SoFiセンターロサンゼルスGC vs ニューヨークGC
2/25(火) 10:45SoFiセンターボストン・コモンゴルフ vs アトランタ・ドライブGC
2/26(水) 10:45SoFiセンターザ・ベイGC vs ジュピターリンクスGC
3/4(火) 4:45SoFiセンターザ・ベイGC vs ロサンゼルスGC
3/4(火) 8:45SoFiセンターニューヨークGC vs ボストン・コモンゴルフ
3/5(水) 8:45SoFiセンタージュピターリンクスGC vs アトランタ・ドライブGC

※ 開催日時は変更になる可能性がございます。

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ポストシーズン
ラウンド開催日時(日本時間)会場対戦カード
セミファイナル3/18(火) 8:00SoFiセンターニューヨークGC vs ロサンゼルスGC
セミファイナル3/19(水) 8:00SoFiセンターアトランタ・ドライブGC vs ザ・ベイGC
チャンピオンシップシリーズ 第1試合3/26(水) 8:00SoFiセンター未定
チャンピオンシップシリーズ 第2試合3/26(水) 10:00SoFiセンター未定
チャンピオンシップシリーズ 第3試合3/27(木) 時間未定SoFiセンター未定

※ ポストシーズンはリーグ戦の勝ち点上位4チームが出場。
※ チャンピオンシップシリーズは2本先取方式。第3試合は2試合で優勝チームが決定しない場合のみ開催。
※ 開催日時は変更になる可能性がございます。

TGLの放送・配信予定

2024シーズンの「TGL」は「U-NEXT」が全試合独占ライブ配信している。
「U-NEXT」ではライブ配信に加えて見逃し配信も行なっているため、平日の早朝に開催されることが多い「TGL」を好きな時間に視聴することができる。
また「U-NEXT」は世界最高峰のゴルフリーグ「PGAツアー」や日本の中島啓太らも参加する欧州のゴルフリーグ「DPワールドツアー」など多くのゴルフコンテンツを取り扱っている。

料金は月額2,189円(税込)であり、「TGL」は見放題コンテンツのため追加料金なしで楽しむことができる。
また31日間の無料トライアルでも視聴できるようだ。
詳細は下記リンクからご確認ください。

TGL 試合結果 / 順位表・ハイライト動画 【3/8更新】

順位ロゴチーム名試合数ホール勝利数勝ち点
1ロサンゼルスGCのロゴロサンゼルスGC540279
2ザ・ベイGCのロゴザ・ベイGC541258
3アトランタ・ドライブGCのロゴアトランタ・ドライブGC541218
4ニューヨークGCのロゴニューヨークGC522225
5ジュピターリンクスGCのロゴジュピターリンクスGC514102
6ボストン・コモンゴルフのロゴボストン・コモンゴルフ504161
ロゴ引用:「https://tglgolf.com/teams

TGL最新ハイライト動画

TGL ポストシーズン2025 進出チーム

引用:「https://tglgolf.com/articles/2025/02/playoffs/state-of-the-playoff-race

ロサンゼルスGC、ザ・ベイGC、アトランタ・ドライブGC、ニューヨークGCがTGL史上初となるポストシーズン進出を決めた。
TGL発案者であるタイガー・ウッズ(ジュピターリンクスGC所属)、ローリー・マキロイ(ボストン・コモンGC所属)は両者とも出場できなかった。また、ローリー・マキロイと同じくボストン・コモンゴルフGCに所属する松山英樹もポストシーズン進出は叶わなかった。

松山英樹 TGL成績

ボストン・コモンゴルフに所属する松山英樹は日本時間2月18日のザ・ベイGC戦でTGLデビュー。

成績順位
「トリプルス」勝ち点4T11
「トリプルス」ホール勝利数3T11
「シングルス」勝ち点0T7
「シングルス」ホール勝利数0T6
合計勝ち点415
延長戦での勝利数0T2

松山英樹のTGL最新ハイライト・ダイジェスト

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